近頃、スマホ以外にも充電が必要なデバイスが増えてきました。そのために、複数同時に充電できる充電器が重宝します。

実際、私もスマホ二台、ワイヤレスイヤホン、タブレット、ワイヤレススピーカー他、デスク上には充電しないと使用できないものがあふれているんです。
そこで、複数充電できる充電器(今回は有線のみ)を調べてみました。
★今回の充電器を選ぶポイント
①ポート数 数が多ければ、同時にたくさんのデバイスを充電できます。
②急速充電対応しているか QC、PDなどの規格…後ほど説明します
③大きさ、重さ 持ち運ぶときには意外と重要になります
④値段 結局最後の決め手はこれかもしれません(^^;)
★比較の前に、急速充電の規格についてまとめてみます
QC……Quick Charge(クイックチャージ)とは、米国QUALCOMM社が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格です。通常のUSB充電では5V電圧を使用しますが、Quick Charge 2.0充電規格の場合は、5V/9V/12V/20Vの4段階の電圧を使用します。Quick Charge 3.0(18W)充電規格であれば、USB充電の約4倍も速くスマートフォンのフル充電ができることになるわけです。最近は Quick Charge 4.0対応の充電器(18W・QC動作時+27W・PD動作時)も発売されています。
但し、 スマホやタブレットも Quick Charge に対応している必要があります。対応端末はAndroidが主流のようです。
ご自分のデバイスが対応しているかをご確認下さい
また、充電器のメーカーによってQuick Chargeに互換性のある規格もあります。AnkerのPowerIQ等
PD……Power Deliveryの略 これまでUSBケーブルでの給電能力は、最大で7.5W(5V/1.5A)まででした。これに対して、USB PDの規格に対応すれば、それを大幅に上回る最大100W(20V/5A)までの給電が可能になるというわけです。
このUSB PD規格に対応すれば、これまで充電に6時間ほど必要だったような端末の場合、2〜3時間程度にまで充電時間を短縮することができることになります。
ちなみに、iPhoneはQCには対応していません。
iPhone8以降の端末ではPDに対応しています。最近のiPhoneには充電器が付属していないようですので、しっかり調べてから準備する必要があります。古いiPhoneの充電器は5Wのものなので、充電はできますが、時間が遅くなります。就寝中に充電するなら問題ありませんが(^^;)。
ただし、iPhoneの充電の上限が18W~20Wであるため、例え100W対応の急速充電器を使用しても充電時間短縮にはなりません。過剰スペックです。

むやみに高出力の充電器を使用してもスマホが対応していなければ無意味です。必要な充電器を選ぶ必要がありますね。
また、PD充電には対応しているケーブルが必要です。形状はTYPE-Cとなります。形状がTYPE-CでもPD充電に対応しているものでなければ急速充電はできませんので注意が必要です。
従ってiPhoneでPD充電を行うには、「TypeC→lightning」のケーブルが必要になります。
PPS……「Programmable Power Supply」の略 現在対応製品はSamsungのGalaxyシリーズの一部製品のみですが、充電状況に応じながら「柔軟な」電力供給を行う技術のことです。電力ロスを少なくし、最適な充電ができます。対応製品が少ないのですが、今後増えていく可能性はあります。
その他
最近は「窒化ガリウム(GaN)」を使用した商品が多くなりました。今までのシリコンを使用した物より、大出力、小型化が可能ですが、若干価格が高めです。
★おすすめメーカー

実は私、Anker信者なんです(^^;)

意識していたわけではありませんが、私のデスクの上にはAnkerの製品がたくさんあります。価格もそこそこで、品質のよい商品が揃っています。
Ankerについて少しご紹介します
Anker (アンカー) は、中華人民共和国深圳市に本社を置く、モバイルバッテリー等のスマートフォン・タブレット関連製品の開発・販売を行うハードウェア・ブランド。
Googleでエンジニアとして働いていたスティーブン・ヤンを中心に、Google出身の数名の若者達によって2011年に設立され、姉妹ブランドにオーディオブランド「Soundcore (サウンドコア) 」、スマートホームブランド「Eufy (ユーフィー) 」、スマートプロジェクターブランド「Nebula (ネビュラ) 」があります。
ということで、今回おすすめ充電器はAnkerでそろえてみました(^o^)
★スマホの充電にはこれ
①4ポート type-A
②40W PowerIQ対応
③6.5×6.5×2.9cm 145g
・おすすめポイント
先ずは値段。複数充電できる充電器の中で最も低価格の部類に入ります。しかもAnker独自の PowerIQ対応 で、充電スピードもまずまず。注目すべきは折りたたみコンセント付きという点です。コンセントに直差しするタイプです。本体もコンパクトでケーブルがありませんので持ち運びにも便利ですね。ノートPCの充電はできませんが、スマホやワイヤレスイヤホンなどの充電ならこれで十分です。2016年発売ですが、現在でもAmazonスマホ充電器の売れ筋18位で販売されている人気のロングセラー商品です。新しいモデルがあります!と紹介されますが、そちらは1000円ほど高値になります。個人的には旧モデルでも十分だと思います。
★もっとたくさんポートが欲しい!
①6ポートtype-A
②60W PowerIQ対応
③9.9×7×2.6cm 267.62g
・おすすめポイント
6ポートあります!これだけあればポートが足りなくなることはまずありません。ただし、こちらもノートPCの充電はできません。ケーブルが付属しているのと、267gと大きく重たくなりますので持ち運びには不向きですね。ちなみに私は2015年からこれを使用しています。
★ポートの数も欲しいし、充電スピードも速いほうがいい!
①5ポート (Type-A 4ポート Type-C1ポート)
②60W (1 PD & 4 PowerIQ 対応)
③10.3×7.8×2.8cm 213g
値段もそこそこで、ポート数も5口あります。type-Cポートを使えば最大30WでMacBookへの急速充電も可能。ホワイトタイプもありますが、何故かブラックの方が100円安いです。
★MacbookやノートPCの充電もする場合はこれ
①3ポート (Type-C 2ポート TypeーA 1ポート)
②最大65W(PPS規格対応 / PD対応 / PowerIQ 3.0 (Gen2)
③ 10.3×9.7×4.2cm 170g
・おすすめポイント
2020年7月発売の最新充電器。窒化ガリウム(GaN)使用しています。Galaxy製品のPPSにも対応。汎用性の高い充電器です。スマホやタブレット、ノートPCの充電にはこちらがよいでしょう。おまけに、折りたたみ式コンセント式でケーブルがありませんから持ち運びも便利です。若干お値段は高めとなってます。また、3ポートしかありませんので、たくさんのデバイスを同時に充電することはできません。
★番外編
複数充電ではないのですが、コンパクトでノートPCも充電できるこちらの充電器もお勧めです!約150gとノートPC付属のACアダプタよりも遙かにコンパクト。折りたたみプラグ式で持ち運びも楽です。
ちなみに45W、30Wの製品もあります。45WでもノートPC充電は可能。30WはMacBookやタブレットの充電によいでしょう。

今回はAnkerの複数充電できる充電器を紹介しました。他のメーカーからもたくさん商品はありますが、Anker信者の少佐なので、今回はこのようなラインナップになりました。多少なりとも皆様の参考になれば幸いです。

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