X(旧ツイッター)で興味深い記事を見つけ、欲に目がくらみ、危うく詐欺に引っかかるところでした!
X(旧ツイッター)の記事
ことの始まりはこちらのポストです
”ライブ配信中に、柳井正が番組でうっかり秘密を漏らしてしまい、スキャンダルが勃発した”
「へ~、何だろう」と思わずポチッと記事をクリックすると……
「日本銀行が生放送での発言で柳井 正さんを提訴」という記事が。
これがすごくよくできたサイトなんですよ。
少佐はすっかり騙されてしまいました。
Gooニュースのフェイク記事(-_-;)
あらかじめ断っておきますが記事はすべてフェイクです!
以下はそのサイトのスクショです
このような内容です。
もう一度確認します
この記事はフェイクです!
いかにも本物のようによくできたページです。
どこからどう見てもおかしなところはありません。
フェイク記事のリンク先はすべて同じ!
しかし、このサイトとてもおかしな点があります。
どこをクリックしても同じサイトに飛ばされます!
サイト内の記事も、広告も、メニュー等どこを押しても同じサイトに飛ぶんです!
それがこちら
実は少佐、はじめはこのからくりに気がつかず、しっかりとフェイク記事を信じてしまったんです。
多少、あやしいと思ったのですが、”BTC6.0 Avage”を調べていくうちにこちらにたどり着きました。
お金を振り込んでおくとAIが自動で投資を行ってくれて、どんどん資金が増えていく!というシステムのようです。
このサイトを読んでいて、なかなかいいじゃん、などと不覚にも思ってしまいました。
いろいろ探しているうちにこちらのサイトに登録が必要らしいことがわかりました。
その名は”Ventrous”
ちょっとやってみようかなとあまり深く考えずにこちらから登録
取引を始めるにはアカウントが必要とのことで、氏名とメールアドレス、電話番号を入力。
さらにアカウントを作成するを押すと
さらに住所を登録する画面になりました。
詐欺サイトに登録すると……
どうやら海外のサイトらしく、住所は日本語でよいのかローマ字がよいのかなど考えていると
見知らぬ番号から電話がかかってきました。
“05030956774”
何だろうと思い出てみると……
明らかに外国人らしい男性が片言の日本語で
「ワタシ○○ノ△△トイイマス。□□サンデスカ?」と。
聞き慣れない名称でどこの誰かすぐにわからなかったのですが、「投資ノ件デ……」と話を続けてきたので、「ああ、さっきのサイトで登録したからだ」と理解できました。
それにしても、登録して数分で連絡してくるなんて、すごい積極的な営業だと思いました。
どこか英語なまりのような日本語で流ちょうに話をしてきます。
「投資ニ興味ハアリマスカ? 何カ聞キタイコトハアリマスカ?」と言われるので
「何を聞いていいかわかりません」と答えると
「皆サンガヨク質問サレルコトヲオ話シシマスネ」と
会社のこと、投資の仕方、どのくらい利益が出る、入出金の仕方、リスクはあるのかなど一気に話してくれました。
一方的に話を聞く限りでは、いわゆる”うまい話”過ぎます。
無料でZOOMを使ってアドバイスもしてくれるとのこと。
話を進めていく中で、まずは2週間ほど始めて見て、それから本格的に投資をするか決めてもいいのでは?
と提案してきました。
日本の銀行口座とクレジットカードがあればすぐに始められるので、今から話をしながら手続きしましょうか?と言ってきます。
さすがに相手のペースでこのまま進んでしまうのも怖いので
「すみません今は時間がないので、時間あるときに自分でしますから」
と手続きをことわると、相手も「ではまた明日お電話します」と言ってきました。
「はい、またお願いします。」と電話を切ったものの
不安な思いにしかなりません。
連絡先を調べてみたら詐欺だという情報が!
かかってきた電話番号を調べてみると、ありました!
口コミの数は少ないですが、明らかに怪しい電話のようです。
さらにBTC6.0 Avageを調べてみると、外国語のページばかりであまり情報がなかったのですが
よくよく調べてみると、FX詐欺であるとの情報もチラチラ見受けられます。
詐欺サイトを通じて
名前とメールアドレス、電話番号まで知られてしまいました(;゚ロ゚)
電話番号は着信拒否にはしましたが、非通知で何度もしつこくかかってくるらしく、
軽率な行為を本当に後悔しています。
なぜ信用してしまったのか
ちょっと考えればわかることなのですが、なぜ信じてしまったのかというと
BingのAiチャット機能で調べてみた所、このように出たからです。
BTC Avage 6.0 (V 600)は、暗号通貨取引プラットフォームで、人工知能や洗練されたアルゴリズムなどの高度なテクノロジーを利用して、トレーダーが不安定な市場をナビゲートするのを支援します1。このプラットフォームは、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを備えており、初心者と経験豊富なトレーダーの両方がアクセスできます2。BTC Avage 6.0 (V 600)は、多様な取引戦略とリスク管理ツールを提供し、ユーザーが取引パフォーマンスを最適化し、潜在的なリスクを最小限に抑えるのに役立ちます3。BTC Avage 6.0 (V 600)は、BTC、ETH、LTC、XRPなどの多様な暗号通貨をサポートしており、ユーザーはポートフォリオを多様化し、さまざまな市場機会を活用できます1。BTC Avage 6.0 (V 600)は、最大500:1のレバレッジ比率により、ユーザーは最初の入金額よりも高い資本で取引でき、利益を拡大できる可能性があります3。BTC Avage 6.0 (V 600)は、月平均20%の投資収益率という高い勝率を誇ります3。BTC Avage 6.0 (V 600)は、ユーザーにとって有望で信頼できる選択肢となっています4。
さらにBTC6.0 Avageについて、AIチャット聞いてみても、肯定的な情報しか出てきません。
最後のこの文言にすっかり騙されました
”ユーザーにとって有望で信頼できる選択肢となっています”だって。
ちなみChatGPTでも調べてみましたが、そちらでは何の情報も得られませんでした。
AIチャットでも否定的なコメントが出てこないということはまだ情報が偏っているということなのでしょうか。
Ventorusという企業について
BTC6.0 AvageもしくはVentrousという投資会社については、インターネットで調べても詐欺らしいという情報はありますが、詳しく紹介されているところがありません。
調べているうちにWikiFKというサイトにVentrousについての情報が載っていました
まとめてみるとこんな感じ
Ventorus · 会社概要
会社名 Ventorus
登録国 セントルシア
設立年 2023
規制 コモロ諸島のMwali International Services Authority (M.I.S.A.)
取引可能な資産 160+ CFD(暗号通貨、外国為替、商品、指数、株式)
口座タイプ クラシック、シルバー、ゴールド、プラチナ、VIPアカウント
カスタマーサポート Email support@Ventorus.com
入金と出金 銀行振込、クレジット/デビットカード
Ventorusの概要
2023年に設立され、セントルシアに本社を置くVentorusは、コモロ諸島のMwali International Services Authority(M.I.S.A.)の規制の下で運営されています。このプラットフォームは、暗号通貨、外国為替、商品、指数、株式をカバーする160以上のCFDを含む、多様な金融商品をトレーダーに提供しています。Ventorus は、Classic、Silver、Gold、Platinum、VIPアカウントを含む複数のアカウントタイプを通じて、さまざまな取引の好みに対応しています。トレーダーは、0.03ピップから始まるスプレッドと迅速かつ正確な取引の手段として評価されているWebtraderプラットフォームにアクセスすることができます。ただし、Ventorus は教育リソースが限られており、包括的なガイダンスを求める新規ユーザーにとって課題となる可能性があります。
中華系のいい加減なECサイトも多数見かけますが、このような投資系企業もたくさんあるんでしょうね。
すべてが詐欺という訳ではないと思いますが、少なくともこのVentorusについてはあまりよい情報はないので、ほぼ詐欺と考えてよいと思います。
少なくとも詐欺サイト(しかも有名人をダシにして)を作って紹介している時点でアウトですよ
今回のまとめ
さて、今回のいきさつをまとめてみます
- Xにて柳井正さんの記事を発見
- GooニュースのフェイクサイトでBTC6.0 AvageというAI投資を知る
- BingAIチャットにてCTC6.0 Avageを調べて、大丈夫であろうと判断
- 検索してVentrousのサイトにたどり着き、登録。氏名、Email、電話番号を登録
- 即、外国人から電話があり、投資についての説明を受け、勧誘される
- 即決はせず再度調べ直して、ほぼ詐欺であることに気付く
このような流れになります。
詐欺サイトに騙されないポイント!
気をつけるべきは以下の点です
- 偽情報にだまされない
- 特に有名人になりすます、大手企業からの発信であるかのような欺瞞、偽サイトに注意する
- 慌てずにしっかりと調べる
- ChatGPTやBingのAIチャットを信用しない
- うまい話はない
昨年、ロードバイクにはまりかなりの出費があり、思わずお金が増えるという話に、騙されてしまったんですよね。
今回は、被害者になる一歩手前で踏みとどまりました。
どうかお気をつけください。
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