Amazonで激安グラボを発見!怪しいと思いつつポチッとしました。やっぱり偽物でした。
今回購入した物はこれ
現在在庫切れで購入できません。金額は7,857円でした。
GTX1050Tiがこの値段!本当だったら掘り出し物です!
グラボが高騰して、通常であれば20,000円以上はします。画像だけではなんとも言えませんが、とてもGeForceのグラボには見えません。私が購入手続きをしたときは評価が1つもありませんでした。現在は最低の評価が3つ付いてます(^^;)
前回の怪しいグラボを買ってみた!シリーズでは、結局商品が届かず返金対応して頂いた戦歴があります。
今回のショップはそれなりに高評価が付いています。それほど悪徳なショップではなさそうです。
しかしながら中国に住所があり、発送も中国から。納期が若干かかります。
ちなみに前回の中国のお店は国内発送と表記しておきながら、発送してくれませんでした。
注文から10日ほどで到着しました。当初の予定より4~5日早かったでしょうか。
到着したのはこれ
ウワサには聞いていましたが中国発送あるあるです。精密機械のはずですが、なんとも簡易的な梱包。
良くみると、商品名は衣類、雑貨となっています。盗難防止にはなるかもしれませんが、雑に扱われて壊れてしまいます。
案の定中身はこれ
一応グラボらしきパッケージですがメーカー名も型番も表記されていません。
怪しさ満点。おまけに箱はボロボロ。
早速開封してみます。と言っても封はしてありません。
袋に入った本体とドライバディスクが1枚入っています。衝撃緩衝用の資材も一切無し。
本体の袋にも封印とかシールも何もありません。かろうじて基板面には薄い発泡材が敷かれています。
中身はどうでしょうか。
本体自体にはキズやホコリもなく、未使用品のようです。
早速PCに取り付けます
実は私のPCはGTX-1050Tiが既に装着されています。2枚目のグラボです。細々とマイニングを行っており、今年に入ってから1.2万円ほど採掘しています。もう一枚増設して収益を倍加させる計画です(^^;)
GTX1050Ti↑ ↓怪しいグラボ
早速電源を入れますが、新しいグラボは認識しません。
すでにドライバーはインストールしてありますので必要ないかと思いましたが、怖かったのですが付属のCDでインストールしました。
何やらそれらしい表示がでて無事にインストール終了です。
ウィルスが仕込まれているのではとちょっと不安になっているのは内緒です。
再起動しましたが、変わりません。もともと内蔵していたGTXー1050Tiしか認識しません。
まさか不良品なのでは…(-_-;)
いったん二つとも取り外して比べてみました。
上がASUSのグラボ。下が今回購入した怪しいグラボ。若干小ぶりです。見た目だけではよくわかりません。
ひっくり返すとこうです。
一応怪しいグラボにはGTX1050TI4G…とシールが貼ってあります。
今度は怪しいグラボのみで起動させてみました。
一瞬画面が点灯しましたが、すぐに真っ暗に!PCがどのような状態か全く確認できません。
今まで誤って押したことしかない、リセットボタンを押します。
再起動、おやっ!画面がつきました!!
何かディスプレイより一回り小さいです。色も青っぽい感じで変です。
ともかく1枚刺しなら認識しましたので、不良品ではなさそうです。
画面の設定でFHDでの表示に成功しました。ひとまず安心です。
タスクマネージャーでもきちんと認識しています。
でもなにか嫌な予感がします。
FF15ベンチです。こちらもきちんとグラボを認識しています。FHD,標準品質でスタートすると…。
すぐ落ちます。(;_;)
何度やってもベンチマークが走りません。
今度はCINEBENCH R15を走らせます。こちらは普通に動きました。ところが結果が変です。
1、がもとの1050TIの数字。138.65と出ていますが
5、が今回の怪しいグラボ。59.80!。半分も出てません!!
やっぱりこれは何か変です。
真偽を確かめます。
偽物グラボを確かめるのには「GPU-Z」アプリを使用します。
GPU-Zのダウンロードはこちらへ → 窓の杜リンク
左が怪しいグラボ、右が本物です
左のデータには大きく!マーク。Nameに「FAKE」と出てます!やっぱり!
ちなみにCPUーZで見てみると見事にGTX1050TIに偽装されていて、よく調べてみないとこれだけでは偽物と気が付きません。
本物と比較してようやくおかしいと気づきます。メーカー名が記されていないのと、clocksの数字が変です。Core数やMemoryが明らかに少ないですね。
もう一度GPU-Zを見てみます
GPUが「GF116」40nmプロセスとなってます。リリースデイトが2011年5月。他の数字は偽装されているのか何とも言えませんが、上記の数字から見るとこのグラボはおそらく「GeForce GT545 メモリ1GB」あたりのグラボではないかと思われます。
全く使えないわけではないのですが、古いグラボを無理やり1050Tiに見せかけて1GBほどしかメモリがないのに4GBに盛ってるのでFF15ベンチでは落ちてしまったのでしょう。
あ~あ、やっぱり偽物でした。
せっかくなのでほそぼそとマイニングさせようかと思い、NiceHashを立ち上げてみましたが対応していませんでした。パワーもメモリも全然足りないようです。実はスマホでマイニングができると聞いて、Xperiaで試してみたことがあるのですが、最近のスマホ以下の性能しかないグラボということになります。(スマホでもほとんど採掘は出来ませんが…)
今回はたまたま同じグラボを持っていたので比較することができました。
このような商品、たくさん出回っているようですね。お気を付けください。
今回はAmazonで購入した偽物グラボを検証をご紹介しました。
次回は、この偽物を買わされたショップに返金をさせるまでの戦いを紹介します!
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