実家で作っている「松本一本ねぎ」が届きました!近所のスーパーで買ってきた各種ネギと比べた見ました。
まずは「松本一本ねぎ」の紹介から
長野県松本市に伝わる伝統野菜。詳細は市の観光協会の→HPでご確認下さい。
今までは地元で細々と栽培・販売されていましたが、TVで紹介されて全国に知られるようになりました!
2014年11月16日放送の日本テレビ系「鉄腕DASH!・出張DASH村」のコーナーで紹介されたのが最も大きな影響があったようです。
他にも全国区では何度かTVでも紹介されています。
北海道のローカル番組でブレイクし、NHK紅白歌合戦、大河ドラマ等で大活躍の大泉洋さん。奥様が松本市出身で、実家で「松本一本ねぎ」を栽培されているのだそうです。
大泉さん、熱く松本一本ねぎのおいしさを力説されていましたよ。
鉄腕!DASH!!で放送されたあと、日本テレビの特番でも紹介されました
全国から3種類の有名なネギを選抜して、どれが一番美味しいか!?を選ぶという企画。松本一本ねぎは僅差で2番でした。
ブルゾンちえみさんが取材していました。
長野県のローカルテレビでも冬になると毎年のように取り上げられて放送されているそうです。
この「松本一本ねぎ」は曲がっているのが特徴なんです。
春に苗を植えて、夏の暑い時期に植え替えをします。その時に寝かせて植え替えることによりネギは上に向かって伸びて結果的に曲がったネギになるんです。
その際、ネギはストレスによって甘さを増すのだそうです。
JA松本ハイランドでは「まがりちゃん」という商品名で販売しています。
実際に送られてきたネギはこちら
太くて立派なネギです。確かに曲がっています。ちょっと葉っぱが黄色くしおれています。これは冬に霜にあてて甘さを増すとこうなってしまうのだそうです。
一皮むけば綺麗なネギになります。
以下JA松本ハイランドの紹介です
松本一本ねぎは、白ねぎに属していて、根深で寒さに強く、白身が太い等の特徴があります。
松本一本ねぎの一番の特徴は見ての通り曲がっていること。この曲がりとおいしさには密接な関係があるのです。
松本一本ねぎは、他のネギと違い真夏の暑い中、植えてあるねぎを一度堀り上げ、そのねぎを別の溝へ植え直す「植え替え」と云われる伝統的な栽培をしています。
「植え替え」は松本一本ねぎ栽培では欠かせない作業です。手間はかかりますが、この「植え替え」によってやわらかく、食味も良いねぎに育つのです。
今回はこのネギと以下のネギを比べてみました
栃木県産ネギ
いわゆるスーパーで売っている普通のネギですね
根切り九条ネギ
香りのよい青ネギ。空洞部分が多いです。
松本一本ねぎ
太くてずっしり。太いところで直径4センチ近くもあります。
まずはそれぞれを少し生でかじってみます
10段階でざっくり点数つけてみました
とにかく松本一本ねぎは香りと辛みが強烈です!とても生では食べられません。ねぎ自体生で食べることはありませんが…。調理すると辛みはなくなります。
今回はこれら3種のねぎを、①オーブンで素焼き、②だし汁で煮ネギ、③天ぷら
以上のように調理して味比べてみました。
あくまで個人的な評価です。
*総評*
根切り九条ネギ
青ネギの香りがよいので、煮物、お吸い物などが向いているように感じました。細かく刻んで、おそばの薬味などでも食べてみましたが、粘り気もあってうまく刻めなかった事もあり、あまり向いてない感じがしました。イメージとしては、ざっくり切って親子丼やお好み焼きにしたら美味しいかもしれません。
栃木産ネギ
特徴のないネギで、調理のレシピでネギと書いてあったら、おそらくこの種のネギが使われると思います。今回いくつか試しましたがイメージ通りの味に。
松本一本ねぎ
実家ではよく味噌汁に入れていましたが、冬になると実家から送られてくるこのネギで味噌汁を作ると、懐かしい味になります。味噌もダシも違うのに、松本一本ねぎを使うと、香りと甘さ、とろける食感がとにかく強烈なんです。久しぶりに食しましたが、香りも強烈!これまで生で食べることはなかったのですが、かじってみたら涙が出るほどの辛さが! 天ぷらも美味しかったですが、鍋ものには抜群にあいます。実家ではネギ餃子にしてよく食べてました。
今回はあくまでも松本一本ねぎがどれほど強烈なネギなのかを確認するための比較でした。
残念ながら松本一本ねぎはインターネットでの販売は毎年11月中旬から12月までの限られた期間のみ。後は松本市にある直売所で購入するしか購入できません。生産量がそれほど多くなく、全国には流通していないんです。ある意味幻のネギといえるのかもしれません。
もし機会があれば一度は食べてみてください。とにかく普通ではあり得ないほどネギ感が”濃い”です。もっと生産量が増えて、多くの皆さんに食べて欲しいです。
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